FXにおけるpipsとは?活用方法と取引時の注意点を解説

pipsは、FXにおける基本的かつ重要な知識です。

FXを始めたばかりの方・これから始めようとしている方は、pipsが一体何を表すものなのか疑問に思われることでしょう。

この記事では、FXにおけるpipsについて、その概要と活用方法を解説します。

FXのpipsとは?

FXのpipsとは、「percentage in point」の頭文字を取ったもの。

「ピプス」と呼ばれることもありますが、正しい読み方は「ピップス」です。

この章ではFXのpipsについて、深掘りして解説します。

FXのpipsは値幅を表す最小単位

FXのpipsとは、FX取引での値幅を表す、最小単位のことです。

たとえば、ドル/円・ユーロ/円など円絡みの通貨ペアであれば「1pips=0.01円」と表します。

また、ユーロ/ドル・ポンド/ドルなどドル絡みの通貨ペアでは、「1pips=0.0001ドル」です。

仮に、ドル/円で1ドル=100.00から1ドル=100.10円になった場合は、「10pipsの変動」と表します。

 FXでpipsが作られた理由

FXでpipsaが作られた理由は、各国の通貨単位を統一して、比較しやすくするためです。

各国にはそれぞれ独自の通貨が存在し、その価値も様々です。

仮に、日本円が10円変動した場合、我々日本人であれば、日本円のレートが10円変動したと瞬時に理解できます。

しかし、「米ドルが10ドル変動」した場合や「英ポンドが10ポンド変動」した場合となると、どうでしょう?

現在(2021年7月)、米ドルは1ドル=110円、英ポンドは1ポンド150円のため、それぞれの値幅を円換算すると、米ドルが1,100円、英ポンドが1,500円変動したことになります。

迅速な判断が求められるFXにおいて、いちいち値動きを円換算していては、トレードに支障をきたしかねません。

そこで、各通貨の値動きを瞬時に判断できるよう作られたのが、pipsです。

通貨ペアによってpipsの定義が異なる

1pipsが表す価値は、円絡みの場合「1pips=0.01円(1銭)」、ドル絡みであれば「1pips=0.0001ドル」と各通貨ペアによって異なります。

また、利用するFX会社によっても1pipsの定義が異なるため、注意が必要です。

外為どっとコムというFX会社が定める1pipsの定義は下記の通りです。

●EUR/USD、GBP/USD、AUD/USD、NZD/USD:0.00001米ドル
●USD/CHF:0.00001スイスフラン
●GBP/AUD、EUR/AUD:0.00001豪ドル
●EUR/GBP:0.00001英ポンド
●USD/CAD、AUD/CAD:0.00001カナダドル
●EUR/NZD、AUD/NZD:0.00001ニュージーランドドル
●USD/TRY、EUR/TRY:0.0001トルコリラ
●その他(対円通貨ペア):0.001円(0.1銭)

引用:外為どっとコム

実際にFXをおこなう際には、使用するFX会社のpips定義を確認するようにしましょう。

FXにおけるpipsの活用方法

pipsは、単に通貨同士を比較するためのものではありません。

FXにおけるpipsの活用方法は、主に下記3つがあります。

  • pipsを使った損益計算
  • pipsを使った投資効率の算出
  • pipsでスプレッドを表す

この章では、pipsの具体的な活用方法について、詳しく解説します。

活用方法1.pipsを使った損益計算

FXでpipsを活用することで、簡単に損益の計算ができるようになります。

損益の計算式は、次の通りです。

損益 = 円換算したpips× 取引数量

たとえば、米ドル/円(1ドル=100円)を1万通貨分購入し、100pips得たとします。

この場合の損益計算は、以下の計算式が成り立ちます。

  • 1pips=0.01円なので、100pips=1円
  • 1円×1万通貨=+10,000円

つまり、このトレードでの収益は10,000円です。

今回は、収益がでた場合を解説しましたが、反対に損益が発生した場合も同様の計算方法で算出できます。

活用方法2.pipsを使った投資効率の計算

続いて、pipsを使った投資効率の計算です。

投資効率とは、投資に対する利益率のことです。

投資効率がよいと、資金をうまく活用できていると判断でき、反対に投資効率が悪い場合は、資金をうまく活用できていないと判断できます。

分かりやすいように、2人のトレーダーを比較します。

  • トレーダーA:米ドル/円が1ドル=100.00円の時に1万通貨買って、100.50円の時に売った(+50pips)
  • トレーダーB:米ドル/円が1ドル=100.00円の時に5万通貨買って、100.10円の時に売った(+10pips)

それぞれの利益額は、下記の通りです。

  • トレーダーA:0.5円(50pips)×1万通貨=+5,000円
  • トレーダーB:0.1円(10pips)×5万通貨=+5,000円

つまり、トレーダーAとトレーダーBの利益額は同額。

しかし、トレーダーAの方が獲得したpipsが大きいため、トレーダーAの方が投資効率が良いと判断できます。

このように、FXでは獲得したpipsaで取引結果の良し悪しを判断するケースがあります。

投資効率は、自分の取引結果を振り返る際に使用するため、覚えておくと良いでしょう。

活用方法3.pipsでスプレッドを表す

FXのスプレッドは、pipsを使って表されます。

スプレッドとは、取引時に発生する手数料のようなものです。

値幅の時と同様、スプレッドも各通貨単位で表示すると分かりにくくなるため、pipsを使って表ます。

引用:みんなのFX

このように、スプレッドはFX会社側が決めていおり、トレーダーが算出するものではありません。

ただし、スプレッドはpipsで表されているということを、知識として覚えておくと良いでしょう。

FXで1日に獲得するpipsの目安


FX初心者の中には、「FXで1日に何pips獲得すれば良いの?」という疑問を持つ方が少なくありません。

しかし、実際のFXにおいて、獲得すべきpipsの目安は存在しません。

というのも、獲得pipsは取引スタイルや取引量、相場状況によって異なるためです。

たとえば、取引Lotが多い場合には、獲得pipsが少なかったとしても、十分な利益が得られる可能性が高まります。

そのため、一概に獲得すべきpipsの目安は算定できないのです。

さらに、中長期のFX取引では、長い間ポジションを保有するため、1日あたりの目標を立てたとしても意味がありません。

FX取引の目標を立てる際には、自分の取引スタイルや取引量などを考慮した上で、目安となる数字を算定すると良いでしょう。

【注意】FXでの損切りにpipsを用いるのは危険

FXでの損切りにpipsを用いるのはおすすめしません。

その理由は、損切りラインは、取引量や証拠金維持率などによって異なるためです。

仮に10pipsを損切り幅に設定したとしても、取引量が1通貨と1万通貨とでは、損失額が大きく異なります。

このように、pipsを損切りに用いると、ロスカットの可能性が高まるため、注意が必要です。

まとめ

今回は、FXにおけるpipsについて解説しました。

pipsは各通貨単位を統一した、値幅の最小単位のことです。

また、FXにおいて重要かつ基本的な知識のため、必ず理解しておくようにしましょう。

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