FXデイトレードに最適な4つの時間足と負けを減らすためのポイント

この記事を読んでいるあなたは、「FXのデイトレードでは、どの時間足を使えばよいのだろう?」とお悩みではないでしょうか。
結論からいって、FXのデイトレードは4時間足・1時間足・15分足・5分足の4種類を総合的に活用することが大切です。
この記事では、FXのデイトレードで使うべき時間足について、デイトレードでの負けを減らすためのポイントと併せて詳しく解説します。
FXのデイトレードと時間足に関する基礎知識

この章では、FXのデイトレードと時間足に関する基礎知識について解説します。
ここで紹介する内容は、今後デイトレードをおこなう上で、最低限理解しておくべき知識です。
デイトレード・時間足について少しでも不安がある方は、ぜひ参考にしてください。
FXのデイトレードの特徴
FXのデイトレードとは、一般的に数十分〜数時間の値幅を狙う取引スタイルのこと。
デイトレードの特徴は、次の3つです。
- ポジションを翌日に持ち越さない
- 分析・エントリー後は画面に張り付かない
- 取引回数が多いためスプレッドが重要
デイトレード最大の特徴は、保有したポジションを翌日に持ち越さず、当日中に取引を完結させることです。
中長期の取引では、ポジションを保有したまま翌日へ持ち越すため、就寝中に含み損が発生するリスクがあります。
しかし、デイトレードでは、夜のうちにポジションを閉じるため、こうしたリスクを回避できます。
デイトレードにおける2つ目の特徴は、分析・エントリーしたあとは常にチャートを確認せず、あくまでも様子を見る程度であることです。
仕事や家事の合間でも取引ができるため、副業としても取り組みやすい取引スタイルといえます。
ただし、デイトレードは、中長期の取引スタイルに比べ、取引回数が多い傾向にあります。
そのため、取引ごとに生じるスプレッド(≒手数料)には、注意が必要です。
時間足の種類と特徴
FXの時間足には、4時間で1本のローソク足を形成する4時間足や3分で1本のローソク足を形成する3分足など様々な種類があります。
この章では、FXでの利用頻度が高い時間足を3パターンに分類し、その特徴を解説します。
- 日足
- 時間足
- 分足
日足とは、1日で1本のローソク足を形成する時間足のこと。
主に、中長期のFX取引では、エントリーポイントを見極める際に利用します。
また、短期取引では、大まかなトレンドの方向性を把握する際に用いるケースが少なくありません。
そのため、日足は数多くのトレーダーが利用する時間足といえます。
時間足には、4時間足・1時間足などが含まれ、それぞれ4時間・1時間で1本のローソク足を形成します。
日足よりも詳細な情報を把握できるため、数週間程度の中期取引で主に使用されます。
短期取引では、日足と照らし合わせて相場の方向性や加熱具合の確認に使用されます。
分足には、30分足・15分足・3分足などが含まれ、日足・時間足よりもさらに詳細な値動きを把握できます。
短期のFX取引では、エントリーポイント・決済ポイントを見極める際に用いられます。
スキャルピングやデイトレードでは、直前までの値動きを把握しておく必要があるため、分足を用いるケースが少なくありません。
FXのデイトレードで使うべき4つの時間足

FXのデイトレードでは、下記4つの時間足すべてを使って取引することが重要です。
- 4時間足
- 1時間足
- 15分足
- 5分足
上記時間足を利用する理由と、それぞれで把握すべき内容を詳しく解説します。
4時間足
デイトレードにおいて、FX初心者の方は分足のみを使用するケースが少なくありません。
しかし、デイトレードで初めに確認すべき時間足は、4時間足です。
理由は、上位時間のトレンド方向とエントリー方向が、逆行するリスクを減らすためです。
FXでは、短期トレンドが長期トレンドに従う傾向にあります。
そのため、5分足で上昇トレンド、4時間足で下降トレンドを形成していれば、結果的に分足が下降トレンドに転換するケースが多いのです。
数十分の値幅を狙うデイトレードであったとしても、まずは上位時間足である4時間を確認し、相場の方向性を把握することが重要です。
1時間足
次に確認すべきは、1時間足です。
理由は、4時間足で確認したトレンド方向の根拠を固め、不足を補うためです。
仮に、4時間足と1時間足で示すトレンド方向が同様であれば、そのトレンド方向は信憑性が高いと考えられます。
また、4時間足では方向性を掴めない場合でも、下位足の1時間足では方向性を判断できるケースもあります。
FXでは、100%や絶対が存在しないため、データを増やし根拠を固めることが、非常に重要です。
15分足
3つ目に確認すべき時間足は、15分足です。
15分足では、主に数日単位の値動きを把握できます。
ポジションの保有時間が短いデイトレードでは、直近数日間の高値・安値などからの影響を受けやすいです。
たとえば、上昇トレンドが2日前の高値付近で転換するなどのケースは、珍しくありません。
そのため、15分足を使って数日前〜当日の流れを把握し、エントリーポイントを選定すると良いでしょう。
5分足
4つ目に確認すべき時間足は、5分足です。
先ほどの15分足でもエントリーポイントの選定が可能ですが、5分足でより詳細な値動きを確認しておくことで、さらにエントリーの根拠を高められます。
また、5分足では細かなpipsを把握できるため、損切りラインの精度も高められます。
損切りラインは、値動きが想定したシナリオ通りに進まなかった場合、リスクを最小限に抑えるために重要なものです。
4つの時間足を確認するのは手間がかかりますが、デイトレードでの勝率を高めるためにもぜひ実践していきましょう。
FXのデイトレードで負けを減らすためのポイント

FXのデイトレードで負けを減らすには、下記の2つのポイントが重要です。
- テクニカル指標で根拠を高める
- ファンダメンタルズの要素も考慮する
それぞれの要点を、詳しく解説します。
ポイント1.テクニカル指標で根拠を高める
FXのデイトレードで負けを減らすためには、移動平均線やRSIなどのテクニカル指標を活用することが大切です。
テクニカル指標を活用することで、相場状況をさまざまな切り口で捉えることができ、ローソク足だけでは気づけなかった、相場の加熱具合やトレンド転換の兆候などを把握しやすくなります。
また、複数の時間足でそれぞれテクニカル分析をおこなうことで、根拠が高まり、負けを減らすことにつながります。
ポイント2.ファンダメンタルズの要素も考慮する
FXのデイトレードでは、チャートを読み解くテクニカル分析以外に、ファンダメンタルズの要素も重要です。
価格を動かしているのは、あくまでも人間です。
政治・経済に関わるネガティブなニュースが流れると、当然その影響は相場にも反映されます。
中には、「ポジションの保有時間が短いデイトレードでファンダメンタルズは必要ない」との意見もあります。
しかし、ファンダメンタルズ要素によって突発的な値動きが発生するケースもあるため、デイトレードも例外ではありません。
デイトレードでの負けを減らすためにも、重要度の高いGDP成長率、雇用統計・失業率などの発表時には注意が必要です。
デイトレードをおこなう上で気をつけるべきこと

FX取引で思うような結果が出ないからといって、すぐに手法・時間足を変更することはおすすめできません。
手法などは、使い続けて、勝率・利幅などを総合的に判断し、ようやく良し悪しを判断できるもの。
十分なデータが集まる前に手法を変えてしまうと、本当に勝てるのかを見極められません。
そのため、手法・時間足などの組み合わせは、最低でも1ヶ月以上使い続けるとよいでしょう。
ただし、実際の取引で手法を試すことに抵抗を感じる方は多いはず。
その場合は、無料のデモトレードでデータ収集をおこなうとよいでしょう。
デモ口座であれば、数分で開設できる上に負担なくFXを練習できます。
デイトレードに最適な時間足で勝率を高めよう

この記事では、FXのデイトレードで使うべき時間足について解説しました。
デイトレードでは、下記4つの時間足すべてを使って相場状況を分析しましょう。
- 4時間足
- 1時間足
- 15分足
- 5分足
また、エントリーの根拠を高めるためには、テクニカル指標・ファンダメンタルズの併用も大切です。
デイトレードを実践することに抵抗がある方は、デモトレードで練習すると良いでしょう。