FXの必要証拠金とは?その仕組みと計算方法を解説

必要証拠金は、FXについて調べていると必ず登場するほど基本的かつ重要な用語です。

しかし、FX初心者の方は「必要証拠金がどのようなお金なのか」と、疑問に思われているでしょう。

この記事では、FXの必要証拠金の概要を、計算方法や関連知識と併せて解説します。

FXの必要証拠金とは?

必要証拠金とは、FXでポジションを持つために、最低限必要な証拠金のこと。

この章では、FXの必要証拠金が一体どのようなものなのかを、関連用語と併せて詳しく解説します。

FXの証拠金とは?

FXの証拠金とは、ポジションを建てる(通貨を売買し保有する)際に必要となる担保金のこと。

FXで取引するには証拠金が必要であり、取引量や通貨ペアなどに応じて求められる証拠金の金額が異なります。

FXは、証拠金を担保として差し出すことで、為替取引ができる仕組みのため、「外国為替証拠金取引」とも呼ばれます。

冒頭で紹介した必要証拠金とは、FXでポジションを持つために求められる担保金の最低金額のこと。

必要証拠金も、取引量や通貨ペアなどによって異なるのが特徴です。

FXの証拠金維持率とは

FXの証拠金に関連した用語として、「証拠金維持率」があります。

証拠金維持率とは、必要証拠金が純資産に対して占める割合のこと。

FXでポジションを保有し続けるには、証拠金維持率を基準値以上にしておく必要があります。

証拠金維持率の基準値は、各FX会社によって異なり、万が一下回った場合は、保有するポジションを強制的に決済される仕組みです。

後に詳しく解説しますが、上記の仕組みを「ロスカット」と呼びます。

ロスカットと密接な関係がある証拠金維持率は、下記の計算式で求められます。

証拠金維持率(%)= 純資産 ÷ 必要証拠金 × 100%

仮に、純資産15万円を持つ投資家Aさんが、10万円分のFX取引をする場合、証拠金維持率は下記の通りです。

15万円÷10万円×100%=150%(証拠金維持率)

つまり、投資家Aさんの証拠金維持率は、150%ということになります。

FXの証拠金とレバレッジの関係

FXのレバレッジとは、手元資金を担保として、大きな金額を取引できる仕組みのこと。

証拠金は、レバレッジをかける際の担保金の役割を果たします。

FXでかけられるレバレッジには上限があり、日本のFX会社では、25倍が上限とされています。

つまり、レバレッジを最大限かけると、1万円で25万円分の取引が、10万円で250万円の取引が可能ということ。

また、言い換えると、1万円の利益が25万円の利益に、10万円の利益が250万円の利益になるため、資金効率を格段に高められます。

ただし、レバレッジをかけた状態で損失が生じた場合は、その分損失も大きくなるため注意が必要です。

FXの必要証拠金を計算してみよう

必要証拠金・証拠金維持率・レバレッジと専門用語が続き、ややイメージしずらいことでしょう。

この章では具体的な計算式を用いて、必要証拠金・証拠金維持率・レバレッジの関係性を解説します。

前提知識として、FXにおける取引量の単位は、「Lot(ロット)」が一般的です。

1Lotが表す通貨量は、1Lot=1,000通貨や1Lot=10,000通貨など、各FX会社によって様々。

従って、本記事では、1Lot=10,000通貨(ドル/円が110円の場合:1,100,000円)を表すものとして解説します。

  • 通貨ペア:米ドル/円(USD/JPY)
  • 為替レート:1ドル=100円
  • レバレッジ:25倍
  • 取引量:1Lot(10,000通貨)
  • 純資産:10万円

まず、必要証拠金の計算方法は下記の通り。

売買に必要な金額÷レバレッジ(倍率)=必要証拠金

(100円×10,000通貨)÷25倍=40,000円

つまり、上記の取引での必要証拠金は、40,000円ということ。

続いて、証拠金維持率の計算です。

純資産 ÷ 必要証拠金 × 100%=証拠金維持率(%)

100,000円÷40,000×100%=250%

上記の取引における証拠金維持率は、250%です。

必要証拠金・証拠金維持率・レバレッジの関係性は、複雑に思われるかもしれませんが、至ってシンプル。

  • 必要証拠金:取引に必要な最低限の証拠金
  • 証拠金維持率:純資産における必要証拠金の割合
  • レバレッジ:証拠金を担保に大きな取引ができる仕組み

また、実際の取引では、計算がさらに複雑化されるため、FX会社が提供する「証拠金シミュレーション」を利用するとよいでしょう。

FXの必要証拠金とロスカットの関係をわかりやすく解説

FX取引に欠かせない知識として、「ロスカット」があります。

ロスカットがどのようなものなのか、また、必要証拠金との関係を解説します。

証拠金とロスカットの関係とは?

引用:ロスカットとは?|DMM FX

FXのロスカットとは、証拠金維持率が一定水準を下回った際に、強制的に取引が終了する仕組みのこと。

また、ロスカットが執行される証拠金維持率の基準をロスカットラインといいます。

仮に、証拠金維持率が低下してロスカットラインを下回ると、即座にポジションを決済され、損失が確定します。

FXでは、予想した方向の反対方向へ価格が推移するケースが少なくありません。

こうしたケースでは、含み損が拡大してしまい、最悪の場合、証拠金だけではまかないきれず、借金を背負う恐れもあります。

ロスカットは、含み損の拡大を未然に防ぎ、投資家の損失を最小限に抑えるための仕組みなのです。

ロスカットのメリット

ロスカットのメリットは、投資家の損失を抑えてくれること。

FX取引でレバレッジをかけると、少額で大きな利益を狙うことができ、資金効率が格段に向上します。

一方で、レバレッジをかけた状態の損失は、通常時よりも遥かに大きくなるため、借金を背負う恐れがあります。

ただし、FX会社では、ロスカットが執行されるロスカットラインを、証拠金維持率50%もしくは100%と定めています。

そのため、損失方向へ価格が推移しても、損失を手元の資金範囲内にとどめることができ、借金を背負うリスクが最小限に抑えられるのです。

ロスカットのデメリット

しかし、ロスカットにはデメリットも存在します。

それは、必ずしもロスカットが執行されるとは限らないということ。

急激な値動きやFX会社のサーバーがダウンした場合などには、ロスカットが正常に執行されないケースがあります。

当然、こうした場合でも損失はみるみる拡大するため、ロスカットを頼りにすることはおすすめできません。

あくまでも、補助的な機能として捉え、自分で資金管理を徹底するようにしましょう。

特に、レバレッジを利用すると、証拠金維持率が低くなるため、損失が拡大しやすい傾向にあります。

そのため、FX取引では、自分の資金に適した金額を取引することが重要です。

各FX会社のロスカットライン

FXを始める際には、利用するFX会社のロスカットライン(証拠金維持率の最低ライン)を把握しておく必要があります。

日本で有名なFX会社のロスカットラインは、次の通りです。

  • LION FX(ヒロセ通商):100%
  • みんなのFX:100%
  • 松井証券:100%
  • LIGHT FX:100%
  • LINE FX:100%
  • SBI FXトレード:50%
  • DMM FX:50%
  • GMOクリック証券:50%

ロスカットラインが高いFX会社を利用すれば、損失を早い段階で食い止められるメリットがあります。

しかし、ロスカットの直後にレートが反転するケースもあり、「ロスカットがなければ儲かったのに、、」と悔しい思いをすることもあるでしょう。

一方、ロスカットラインが低いFX会社は、ロスカットに取引を邪魔されないため、自由にポジションを持てるメリットがあります。

ただし、万が一含み損が拡大した場合、大きな損失につながる可能性が高いため、その点はデメリットといえます。

ロスカットラインの高さは、どちらが良い・悪いというものでもありません。

いずれにせよ、FXでの資金管理が重要であることに変わりはないため、好みに合わせてFX会社を選ぶとよいでしょう。

FXの証拠金制度における注意点

FXの証拠金制度により、少額であっても大きな利益を出すことが可能です。

しかし、レバレッジはあくまでもFX会社からお金を借りている形になるため、その点には注意が必要です。

仮に、1万円の資金で25倍の25万円を取引する際には、24万円をFX会社から借りていることになります。

そのため、証拠金を超える損失が発生した場合には、FX会社へ追加でお金を支払わなくてはなりません。

このような事態にならないために、ロスカットが設けられていますが、決して万能ではありません。

そのため、FXをする際には、万が一の事態に備え、適切な資金管理を心がけるようにしましょう。

FXの必要証拠金と関連知識の理解を深めよう

この記事では、FXの必要証拠金の概要を、計算方法や関連知識と併せて解説しました。

必要証拠金とは、FXで取引をするために必要な担保金のこと。

FXは証拠金を預けることで、手元の資金よりも大きな金額を取引できる仕組みです。

その反面、証拠金を上回る損失が発生する可能性もあるため、これからFXを始める方は、資金管理を徹底するようにしましょう。

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