FXのスプレッドとは?その仕組みと計算方法を徹底解説

FXについて調べていると、必ず登場する用語が「スプレッド」です。

スプレッドとは、いわばFX取引にかかる手数料のようなもの。

この記事では、FXのスプレッドについて、仕組みや計算方法を解説します。

記事の内容を理解することで、スプレッドに関する最低限の知識を理解できます。

FXのスプレッドとは

「スプレッド」とは、FX取引毎にかかる手数料のこと。

一回あたりのスプレッドはごく僅かですが、積み重なることで大きな負担になり得ます。

この章では、スプレッドの仕組みと取引に与える影響を、詳しく解説します。

FXのスプレッドの仕組み

いきなりスプレッドを解説しても伝わりにくいため、海外旅行へ出かける際の外貨両替を例に解説します。

外貨両替は、たとえ同じ日であったとしても、下記のように「日本円→米ドル」と「米ドル→日本円」では、異なった交換レートが提示されていたはずです。

日本円→米ドル米ドル→日本円
1ドル=112.861ドル=106.86
参考:外貨両替相場(2021年8月25日現在)|みずほ銀行

仮に、上記レートで瞬間的に日本円を1米ドルへ交換し、1米ドルを日本円に戻すとしましょう。

すると、112.86銭支払うのに対し、戻ってくるのは106.86円と「6円」もの損失が生じます。

この損失6円こそが、「FXのスプレッド」なのです。

この損失は、外貨両替であれば両替をおこなった金融機関の利益に、FX取引では、FX会社の利益になります。

FX取引の場合は、買値(Ask)と売値(Bid)との間に差額が設けられており、先のような差額が生じます。

FX取引は外貨両替と違い、「買い」から入れば「売り」で決済、「売り」で入れば「買い」で決済と、必ず反対注文をしなければならないため、必然的にスプレッドを支払うことになるのです。

FXのスプレッドはあなどれない

先程の画像において、発生したスプレッドは0.2銭です。

「これほど小さな手数料であれば、問題ないのでは?」と思われるかもしれませんが、決してあなどってはいけません。

理由は、取引量が増加すると、負担するスプレッドも比例して増加するためです。

たとえば、スプレッドが0,2銭(0.002円)で1万ドル分の取引をした場合、負担するスプレッドは、なんと20円です。

つまり、20円分の含み益が発生してようやく±0円、20円よりも含み益が拡大することで、初めて利益が発生するのです。

また、スプレッドはFX取引毎に発生するため、常にこの負担を背負った状態での取引が強いられます。

そのため、FX取引を少しでも有利に進めるには、スプレッドが狭い状態での取引が重要なのです。

FXのスプレッドは統一ではない

FXのスプレッドは統一されておらず、下記の要素によって異なります。

  • 通貨ペアの種類
  • 利用するFX会社

FXの通貨ペアは、20種〜30種ほどありますが、それぞれでスプレッドが設定されています。

たとえば、米ドル/円が0.2銭、ユーロ/円が0.4銭、英ポンド/円が0.8銭などです。

スプレッドは、FX会社の利益となるため、各通貨ペアの取引量に応じて、スプレッドの広さが設定されています。

取引量が多い(人気が高い)通貨ペアであれば、スプレッドを狭く、取引量が少ない(人気が低い)通貨ペアは、スプレッドが広く設定されるケースが一般的です。

また、スプレッドを決める権限は、FX会社にあるため、FX会社が各でスプレッドを設定します。

そのため、複数のFX会社を比較すると、同じ通貨ペアでもスプレッドの広さに差が生じるのです。

FXのスプレッドで使われる単位

FXのスプレッドを表す際に使われる単位は、「銭」と「pips」の2種類です。

「銭(せん)」は、通貨ペアの中でも、日本円が絡む場合にのみ使用される単位のこと。

たとえば、米ドル/円(USD/JPY)やユーロ/円(EUR/JPY)などです。

一方の「pips」は、日本円以外の通貨ペアで使用される単位のこと。

通貨ペア全体で見ると、日本円絡みの通貨ペアは限られるため、「pips」は世界共通の単位ともいえます。

双方を円換算した場合の目安は、次の通り。

1銭=0.01円=1pips

つまり、「100銭=1円=100pips」です。

FXでは、銭とpipsを米ドルやポンドなどの外貨で換算するケースもあるため、練習しておくとよいでしょう。

pipsの活用方法や外貨換算について、こちらの記事で詳しく解説しています。

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FX会社が定義するスプレッドの「原則固定」とは

FXのスプレッドは、さまざまな要因で常に変動しています。

しかし、FX会社の中にはスプレッドの「原則固定」を掲げる会社も存在します。

この章では、スプレッドの原則固定がどのようなものなのか、仕組みを解説します。

FXスプレッドにおける「原則固定」の仕組み

スプレッドの原則固定とは、その名の通り、「ある特殊な事情」が発生しない限りスプレッドを固定するというもの。

仮に外貨両替のように、その都度スプレッドが変更されていては、利益計算や損益ラインなども変更する必要があるため、投資家が取引注文の目処を立てづらく感じるでしょう。

こうした投資家の手間を配慮し、スプレッドを固定しておく仕組みがスプレッドの原則固定なのです。

これにより、投資家は取引注文の目処を立てやすくなり、また、利用するFX会社を比較しやすくなるのです。

FXのスプレッドが変動するケース

では、FXのスプレッドが変動する「ある特殊な事情」とはどのようなケースなのでしょうか。

具体的には、下記の場合にスプレッドが変動する可能性があります。

  • 市場の流動性が下がった時
  • 大幅な変動が生じたとき

1つ目のケースは、為替市場において通貨の流動性が低下した場合です。

たとえば、日本時間の7時は、ロンドン時間で23時・NY時間で18時のため、各国の金融機関が閉まっており、通貨取引が限りなく少ない時間帯です。

スプレッドは、取引毎に発生する手数料のため、取引回数が減少すると、FX会社の利益が減少してしまいます。

そこで、FX会社は、通貨の流動性が低下した際にスプレッドの幅を広げ、収益を確保するのです。

2つ目のケースは、不況などにより大幅な価格変動が生じた場合です。

大幅な価格変動が生じ、相場がコントロールを失っている場合、多くの投資家は様子を見るなど、取引を控えるでしょう。

すると、取引量が減少するため、通貨の流動性が低下します。

先述の通り、通貨の流動性が低下すると、FX会社は利益が減少するため、スプレッドを広げざるをえないのです。

つまり、スプレッドを広げないとFX会社の利益が減少する恐れがある場合が、「ある特殊な事情」に当てはまるのです。

FXのスプレッドの計算方法とは?

FX取引で支払うスプレッドの計算方法は、下記の通りです。

通貨数×表示スプレッド=支払うスプレッド

たとえば、米ドル/円の表示価格が、「買値(Ask)108.369円」と「売値(Bid)108.363円」の状態で、1万通貨の場合、は、次のように算出します。

1万通貨×0.006=60円

つまり、上記取引で発生するスプレッドは、60円ということ。

場合によっては、表示スプレッドが銭・pipsで表記されているケースもあるため、まずは、円に換算し計算すると、スムーズに算出できます。

スプレッドが狭いおすすめFX会社

FX取引で利益を出すには分析なども重要ですが、それ以前にスプレッドが狭いFX会社を利用することが重要です。

この章では、スプレッドが原則固定で、狭く設定されているおすすめのFX会社を3社解説します。

  • GMO クリック証券
  • SBI FX トレード
  • DMM FX

スプレッド以外にも、おすすめのポイントを併せて解説するため、FX会社選びの参考にしてみてください。

GMO クリック証券

ドル/円(USD/JPY)0.2銭
ユーロ/円(EUR/JPY)0.5銭
ポンド/円(GBP/JPY)1.0銭
豪ドル/円(AUD/JPY)0.7銭
NZドル/円(NZY/JPY)1.2銭
ユーロ/米ドル(EUR/USD)0.4pips
ポンド/米ドル(GBP/USD)1.0pips
豪ドル/米ドル(AUD/USD)0.9pips
NZドル/米ドル(NZD/USD)1.6pips
ユーロ/ポンド(EUR/GBP)1.0pips
参照:スプレッド・取引手数料|GMO クリック証券

GMO クリック証券」のおすすめポイントは、次の通り。

  • FX取引残高世界第一
  • 東証一部上場企業が運営
  • スプレッドが狭い
  • キャッシュバックなどのキャンペーンを開催

GMO クリック証券は、国内FX会社の最大手とも言われるFX会社です。

また、他のFX会社に比べ、スプレッドが狭く設定されているため、取引コストを抑えたい方に最適です。

SBI FXトレード

ドル/円(USD/JPY)0.09銭
ユーロ/円(EUR/JPY)0.3銭
ポンド/円(GBP/JPY)0.69銭
豪ドル/円(AUD/JPY)0.38銭
NZドル/円(NZY/JPY)0.9銭
ユーロ/米ドル(EUR/USD)0.19pips
ポンド/米ドル(GBP/USD)0.69pips
豪ドル/米ドル(AUD/USD)0.59pips
NZドル/米ドル(NZD/USD)1.10pips
ユーロ/ポンド(EUR/GBP)0.79pips
参照:スプレッド実績|SBI FX トレード

SBI FX トレード」のおすすめポイントは下記の通り。

  • 取引可能通貨ペアが34種類と豊富
  • 1通貨から取引可能
  • スプレッドは業界最狭水準
  • キャッシュバックキャンペーン開催中

SBI FX トレードは、取り扱い通貨ペアが非常に多いことが特徴です。

そのため、FX初心者から上級者までが利用できるでしょう。

また、少額から始められる点も大きな魅力。

まずは、「小さく始めたい」という方に最適ではないでしょうか。

DMM FX

ドル/円(USD/JPY)0.2銭
ユーロ/円(EUR/JPY)0.5銭
ポンド/円(GBP/JPY)1.0銭
豪ドル/円(AUD/JPY)0.7銭
NZドル/円(NZY/JPY)1.2銭
ユーロ/米ドル(EUR/USD)0.4pips
ポンド/米ドル(GBP/USD)1.0pips
豪ドル/米ドル(AUD/USD)0.9pips
NZドル/米ドル(NZD/USD)1.6pips
ユーロ/ポンド(EUR/GBP)1.0pips
参照:DMM FX|DMM FXのスプレッド

DMM FX」のおすすめポイントは、次の通り。

  • これまでに80万口座以上を開設した実績
  • 操作画面がシンプル
  • 充実した取引ツール
  • FX初心者向けのガイド付き

DMM FXは、これまでに80万口座以上も開設した実績があるため、安心して利用できるでしょう。

また、取引ツールが豊富で、なおかつ取引画面がシンプルなため、初めての方でも利用しやすいはず。

FX初心者向けのガイド機能もあるため、疑問があればその都度解消できます。

初めてFX口座を開設する方に適したFX会社といえます。

スプレッドが狭い通貨ペア・FX会社を選ぼう

この記事では、FXのスプレッドについて、仕組みや計算方法を解説しました。

FXのスプレッドとは、いわばFX取引にかかる手数料のようなもの。

取引1回あたりの金額は少ないものの、積み重なることで大きな負担となります。

FXのスプレッドは、通貨ペア・FX会社によって異なります。

手数料の負担を軽減するには、スプレッドが狭い通貨ペア・FX会社を選ぶようにしましょう。

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