【初心者向け】FXの通貨ペアとは?それぞれの特徴と選び方を解説

FXの通貨ペアは20種〜30種ほどあり、どれを取引すればよいのか決めかねていることでしょう。

この記事では、FX通貨ペアの概要とそれぞれの特徴を詳しく解説します。

FX初心者におすすめの通貨ペアと併わせてご覧ください。

通貨ペアとは

通貨ペアとは、FXで取引する2ヵ国通貨の組み合わせのこと。

この章では、通貨ペアにまつわる基本的な知識について解説します。

基軸通貨と決済通貨

FX取引では、米ドルを単独で売買することはできず、必ず、遂になる通貨が存在します。

FX取引で売買される、2カ国の通貨をまとめて「通貨ペア」と呼びます。

通貨ペアを表記する場合には、通貨同士の間を「/」で区切り、左側が「基軸通貨」、右側が「決済通貨」と呼ばれます。

基軸通貨は、その通貨ペアを買った場合に購入する通貨のことで、決済通貨は、売却する通貨のことです。

たとえば、米ドルと円の通貨ペアでは、「米ドル/円」と表記するため、米ドルが基軸通貨、円が決済通貨です。

「米ドル/円を買う」場合は、基軸通貨である米ドルを買って、決済通貨である円を売ることを表します。

また、反対に「米ドル/円を売る」場合は、米ドルを売って、円を買うことを表します。

基軸通貨と決済通貨の並び順は、あらかじめ決められているため、「米ドル/円」の通貨ペアが「円/米ドル」になることはありません。

FX取引の画面では、各通貨をアルファベット3文字で表記するため、覚えておくとよいでしょう。

国・通貨通貨コード国・通貨通貨コード
アメリカ・ドルUSDEU・ユーロEUR
スイス・スイスフランCHF中国・人民元CNY
オーストラリア・豪ドルAUDイギリス・ポンドGBP
日本・円JPYカナダ・カナダドルCAD
トルコ・トルコリラTRYニュージーランド・NZドルNZD

メジャー通貨とマイナー通貨の違い

メジャー通貨マイナー通貨
米ドルトルコリラ
日本円南アフリカランド
ユーロメキシコペソ
ポンド人民元
豪ドル韓国ドル
スイスフランブラジルレアル

FXで取引される通貨には、取引量の多い「メジャー通貨」と「マイナー通貨」の2種類が存在します。

メジャー通貨とマイナー通貨では、相場の特徴に下記の違いがあります。

  • 流動性の高さ
  • スプレッドの幅

1つ目の違いは、流動性の違いです。

メジャー通貨は、取引量が多い(流動性が高い)ため、その分価格が安定しやすく、突発的な値動きが発生しにくいのです。

対して、マイナー通貨の流動性は低いため、大きな値幅を付けやすいものの、相場が荒れるリスクが伴います。

FXは、為替レートの値幅を利用する取引のため、マイナー通貨の方が魅力的に感じる方もいらっしゃるかもしれません。

ただし、大きく価格が推移するということは、その分損失が拡大する可能性もあるため、ハイリスク・ハイリターンな取引といえます。

2つ目の違いは、スプレッド(≒手数料)の幅です。

スプレッドは、取引ごとに、FX会社へ支払う手数料のようなもの。

メジャー通貨は、取引量が多いため、手数料であるスプレッドの幅が狭いケースが一般的です。

対して、マイナー通貨の取引量は少ないため、手数料を回収するために、スプレッドの幅が広く設けられています。

そのため、取引ごとに発生する手数料がメジャー通貨よりもマイナー通貨の方が高く、積み重なると大きな負担になるでしょう。

ストレート通貨とクロス通貨

ストレート通貨とは、取引通貨に米ドルが入っている通貨ペアのこと。

「米ドル/円」「ユーロ/米ドル」「ポンド/米ドル」などです。

米ドルは、インターバンク市場と呼ばれる銀行間取引で直接やり取りされるため、ストレート通貨と呼ばれます。

一方、クロス通貨とは、米ドル以外の通貨ペアのこと。

「ユーロ/円」「ポンド/円」などです。

クロス通貨の取引は、一度米ドルを仲介して基軸通貨を買い直す仕組みです。

ユーロ/円を買う場合(ユーロを買って円を売る)、いきなりユーロを買うのではなく、まずは口座のお金で米ドルを買い、その米ドルを売ってドルを買うのです。

つまり、通貨取引が米ドルをクロスするため、クロス通貨と呼ばれます。

FXでは、ストレート通貨が主流であり、取引量は膨大です。

一方のクロス通貨は、通貨によって取引量に差が見られますが、ストレート通貨には劣ります。

つまり、ストレート通貨の方が流動性が高く、相場が安定しやすいのです。

主要通貨ペアの特徴と種類

FXで取引できる通貨ペアは、20~30種類ほどあります。

通貨ペアはそれぞれ特徴が大きく異なるため、この章では、主要通貨ペアの特徴を解説します。

  • 米ドル/円
  • ユーロ/米ドル
  • ユーロ/円
  • ポンド系
  • 豪ドル系

ぜひ、取引する通貨ペアを選ぶ際の、参考にしてみてください。

米ドル/円(USD/JPY)

米ドル/円は、通貨コードUSD/JPYで表されます。

米ドル/円は、初心者でも取引しやすい通貨ペアとして知られています。

ストレート通貨であり、また、決済通貨も取引量の多い日本円のため、相場が比較的安定している特徴があります。

また、取引量が多いことで、取引ごとに発生するスプレッドが狭く(≒手数料が安く)設定されています。

また、日本にとっても馴染み深いこともあり、情報を収集しやすいといえます。

ユーロ/米ドル(EUR/USD)

ユーロ/米ドルは、通貨コードERP/USDで表されます。

ユーロ/米では、取引量が世界1位の米ドルと世界2位のユーロを取引するため、相場が安定している特徴があります。

また、多くの投資家が参加することもあり、テクニカル分析が有効に働きやすい特徴もあります。

イレギュラーな動きを見せにくく、分析もしやすいため、FX初心者の方でも扱いやすいのではないでしょうか。

ユーロ/円(EUR/JPY)

ユーロ/円は、通貨コードEUR/JPYで表されます。

ユーロ/円も取引量が多く、安定した動きを見せやすい通貨ペアです。

ユーロ圏の市場は、日本時間16時前後から活発になるため、夕方から夜にかけては、トレンドを形成しやすい特徴があります。

多くのFX会社では、スプレッドが狭く設定されているため、コストを抑えながら大きな利益を狙いやすいでしょう。

ただし、値幅変動率(ボラティリティ)が高いケースもあるため、資金管理には注意が必要です。

ポンド系(GBP系)

ポンド系とは、ポンド/円やポンド/米ドルなど、ポンドが絡んだ通貨ペアのこと。

ポンド系の通貨ペアは、ボラティリティの高さが1番の特徴です。

短期間で激しい値動きをみせるため、大きな利益が狙える一方で、損失が膨らむケースもあるため、ハイリスク・ハイリターンは通貨ペアといえます。

そのため、ポンド系通貨ペアは、FX初心者の方が扱うには、難易度が高いといわれています。

豪ドル系(AUD系)

豪ドル系通貨ペアは、オーストラリアの通貨が絡んだ通貨ペアのこと。

オーストラリアでは石油などの資源貿易が盛んなため、資源国通貨とも呼ばれます。

豪ドル系通貨ペアは、コモディティの影響を受けやすい点が特徴。

また、輸出国であるアメリカ・日本・中国などの経済状況に左右されやすいため、取引の際には経済ニュースにも注意が必要です。

豪ドルの金利は、高く設定されていることもあり、豪ドル/円ではスワップポイントによる利益も見込めます。

ただし、相場が安定しにくいため、初心者の方は取引を控えるとよいでしょう。

【初心者必見】FX通貨ペアの選び方

FXでは、この通貨ペアを取引すれば、稼げると断言できるものは存在しません。

ただ、一般的には、下記のポイントを抑えた通貨が取引のしやすい通貨と呼ばれています。

  • 取引量が多い
  • 適度なボラティリティがある
  • スプレッドが狭い

この章では、FX通貨ペアの選び方について、詳しく解説します。

選び方1.取引量が多い通貨ペア

1つ目のポイントは、取引量が多い通貨ペアを選ぶことです。

理由は、通貨の出入りが激しく、価格が安定しやすいため。

たとえば、バケツ1杯の絵の具をお風呂に入れた場合、即座に色が変わるでしょうが、海に入れた場合は、色の変化が見られないでしょう。

通貨も同様で、取引量が少ない通貨ペア(お風呂)で、100万円(絵の具)が取引された場合と取引量が多い通貨ペア(海)で、100万円(絵の具)が取引された場合では、取引量が少ない通貨ペアの方が価格への影響が大きいのです。

FXでは、値幅が取れる方が大きな利益を狙いやすいですが、一方で大きな損失が出る可能性もあります。

そのため、FX初心者の方は、取引量が多い通貨ペアを選ぶとよいでしょう。

選び方2.適度なボラティリティ(変動率)がある

2つ目のポイントは、適度なボラティリティがあることです。

ボラティリティとは、値幅変動率のこと。

先ほどの内容と矛盾に聞こえるかもしれませんが、ボラティリティは高すぎても、低すぎてもいけません。

あくまでも、利幅を確保できる適度なボラティリティがある通貨ペアが理想的なのです。

基準としては、ユーロ/米ドルや米ドル/円あたりがよいでしょう。

適度にトレンドが形成され、なおかつ価格が安定しているため、FX初心者の方でも狙いやすい通貨ペアといえます。

選び方3.スプレッドが狭い通貨ペア

3つ目のポイントは、スプレッドが狭い通貨ペアのこと。

FXでは、売るときの値段(Bid)と買う時の値段(Ask)に差があり、この差額を「スプレッド」といいます。

スプレッドは、いわば取引にかかる手数料のため、狭いほど手数料が少ないということです。

スプレッドの広さは、FX会社・通貨ペアによって異なるため、各社・通貨ペアを比較して、スプレッドが狭いものを選ぶとよいでしょう。

FX 初心者におすすめな通貨ペア

FX初心者におすすめな通貨ペアは、次の3つです。

  • 米ドル/円
  • ユーロ/米ドル
  • ユーロ/円

おすすめ1.米ドル/円

米ドル/円は、これからFXを始める人にとって、最も取引しやすい通貨ペアといえます。

理由は、日本とアメリカの情報を入手しやすく、相場が安定しているためです。

また、ニューヨーク市場が活発になる日本時間の夜になると、大型のトレンドが形成されるなど、利幅を確保しやすい点も魅力です。

多くのFX会社ではスプレッドを狭く設定しているため、取引コストを最小限にとどめて取引できます。

米ドル/円は、書籍やネットでもたびたび取り上げられるため、FXについて学ぶ上でも、学習しやすいのではないでしょうか。

おすすめ2.ユーロ/米ドル

2つ目の通貨は、ユーロ/米ドルです。

ユーロ/米ドルは、欧州時間にかけて値動きが活発になり、ニューヨーク市場と重なる日本時間22時からはさらに活発化します。

ユーロ/米ドルでは、大きなトレンドが持続する傾向にあるため、FX初心者の方でも狙いやすい通貨ペアといえます。

ただし、現状ユーロ圏の政策金利は、非常に低いため、「売り」から入るとマイナススワップになってしまうのです。

ポジションの保有期間が長ければ、その分スワップ分が差し引かれてしまうため、その点には注意が必要です。

おすすめ3.ユーロ/円

3つ目におすすめな通貨ペアは、ユーロ/円です。

ユーロ/円は、世界3大通貨と呼ばれるユーロ・日本円の通貨ペアのため、変則的な値動きが少なく、初心者の方でも狙いやすいでしょう。

また、スプレッドが狭く設定されている分、取引コストが抑えられる点も魅力です。

ただし、先述の通り、ユーロ圏の政策金利が低いこともあり、「売り」から入る際には、ポジション管理に細心の注意が必要です。

難易度の合った通貨ペアでFX取引にのぞもう

この記事では、FXの通貨ペアについて解説しました。

通貨ペアとは、FXで取引する2ヵ国通貨の組み合わせのこと。

初心者におすすめな通貨ペアは、次の3つです。

  • 米ドル/円
  • ユーロ/米ドル
  • ユーロ/円

上記は、相場が安定しており、なおかつスプレッドも狭いため、取引しやすい通貨と言えます。

もちろん、このほかにも数多くの通貨ペアが存在するため、自分に合った通貨ペアを見つけていきましょう。

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